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京都のヘアサロン kanatt スタッフのブログ
【くせ毛にまつわるお話しPertⅡ】    NAOYA

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【くせ毛にまつわるお話し】 partⅡ

〔項目〕
・ストレートパーマと縮毛矯正の違い
・毛髪の構造
・毛髪の結合とは?
・パーマ(縮毛矯正)の工程
・ストレートパーマの歴史

以前、カナットのブログでくせ毛にまつわるお話しをしました。

繰り返しとなりますが
ストレートパーマと縮毛矯正の違いは…?

<ストレートパーマ>
・パーマとり
・くせ毛を伸ばす力が弱い
・ストレートアイロンは使わない

<縮毛矯正>
・くせ毛を矯正する
・ストレートアイロンによる熱処理の工程がある

ざっくり言うとこんな感じです。

今回は、もう少し掘り下げます。
※なるべく解かりやすく…

<毛髪の構造>
先ずは毛髪の構造を簡単に説明します。
(拡大した図)
IMG_1180.jpg

毛髪は、キューティクル・コルテックス・メデュラの3層構造

・キューティクル
半透明のうろこ状のもの(筍の皮のような形状)が
4~10枚重なり髪の内部を保護。
キューティクルの枚数は欧米人の方が多いとされる
日本人:厚くて少なめ ・ 欧米人:薄くて多め

・コルテックス
髪の85~90%を占める。
この部分のタンパク質・脂質の構造や水分量が
髪の柔軟性や太さに影響します。
また、メラニン色素は主にこの部分に含まれ、種類と量で髪色が決まる。

・メデュラ
髪の中心にあるメデュラは柔らかいタンパク質。
働きはよくわかっておらず、膨潤や収縮する際の緩衝スペースや
断熱効果があると考えられます。

毛髪の構造を[カッパ巻き]に例えるなら
IMG_0414.png

海苔・・・キューティクル
ご飯・・・コルテックス
キュウリ・・・メデュラ
のイメージ

<毛髪の結合とは>
毛髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質。
ケラチンは18種類のアミノ酸が集まってできており、
4つのアミノ酸同士の『結合』によって繋がれています。

①ペプチド結合
②シスチン結合
③イオン結合
④水素結合

①ペプチド結合
IMG_0408.png

アミノ酸とアミノ酸を繋いでいるのがペプチド結合。
アミノ酸同士がペプチド結合で連なり
長い鎖状になっているのが[ポリペプチド鎖]

※トリートメントに記載される[ppt配合]とは
ポリペプチドの意味です。

このポリペプチド鎖とポリペプチド鎖を繋いでいるのは
シスチン結合・イオン結合・水素結合です。

ペプチド結合は、一度切断されると二度と戻りません。
切断されること枝毛などの状態になります。
切断に至る原因はカラーやパーマなどの繰り返しによるハイダメージ。

②シスチン結合
IMG_1177.jpg

シスチンとは毛髪を構成しているアミノ酸の一種。
このシスチンは毛髪の弾力性や強度といった性質を与えています。
パーマや縮毛矯正で使う1剤に含まれる還元剤でこの結合を切断。
2剤に含まれる酸化剤で再結合します。
(S・S結合とも表記します)

②イオン結合
IMG_1181.jpg

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ポリペプチド鎖を電気的(イオン的)に繋いでいる結合。
ph4.5~5.5が最も結合力が強く
phが大きく傾くことで切断される。

イオン結合はシスチン結合同様、パーマ・縮毛矯正で活躍します。
パーマ剤に含まれるアルカリ剤でphをアルカリにもって行き切断。
酸化剤でphを戻すことで再結合させる。

③水素結合
IMG_1178.png

水で簡単に切断され、乾燥(水分を取り除く)ことで再結合します。
(ブローの原理)
水素結合は、ブローやアイロン、コテ、寝ぐせなど
生活しているうえで最も関わってくる結合です。

ここまで、何となく伝わりましたか?

以上を踏まえて
パーマの原理へと進めます。
<パーマ> <ストレートパーマ> <縮毛矯正>
パーマの工程に共通して必要なのが[還元剤]

<縮毛矯正の工程>
IMG_0438.png

①1剤の<還元剤>の働きでシスチン結合を切断

・洗い流し・乾燥

②縮毛矯正で必要なアイロン操作
IMG_5748.jpg


・160度から180度のアイロンでプレス&スルー

③2剤の<酸化剤>の働きで切れた結合を再結合

・ストレートヘアを定着

縮毛矯正について何となくイメージ出来ましたか??

《ストレートパーマの歴史》
ストレートパーマと聞いて、
ある一定の年齢以上の方が思い浮かべるのは
多分このスタイルじゃないでしょうか?

ストレートパーマの歴史をたどると…

1970年代
当時の厚生省に認可されていない縮毛矯正剤が一部出回り始める。
外資系メーカーが「ストレーナー」という名称の商品が発売され、
一部の美容室でメニュー化されるが満足を与えるレベルではなかった。

1980年代前半
IMG_1179.jpg

1982年頃を境にストレートパーマが登場し一気にブームとなる。
ストレートパーマ用パネル(カラフルな樹脂パネル)に毛髪を貼り付ける工程。
「ロンドンブリッジ」という製品が一世を風靡した。

1980年代後半
薬剤とアイロンを併用するテクニックが誕生。

1990年代前半
1993年 縮毛矯正は本格的に「伸ばす時代」へ突入
その反面、髪のダメージが一気に増加

1998年 薬事法の改正に伴い180℃までの高温アイロンの使用が可能となる。

2002年
自然な仕上がりを求めるニーズにこたえ曲面状のストレートアイロンが出現

2010年後半
[酸性ストレートパーマ剤] の登場により
酸性領域で施術するため髪への負担軽減。
艶感と自然な仕上がりの実現が可能となる。

ストレートパーマが普及し始めて約40年が経過。
薬剤や施術方法も徐々に進化し今に至ります…。

今回は、少し専門的な内容だったかも知れません…。
何となく伝わったでしょうか?

くせ毛に限らず髪にまつわるお悩みは人それぞれだと思います。
その解決策として我々美容師が皆様のお力になれれば幸いです(^-^)
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【2023/12/09 13:24】 | 美容室 | トラックバック(0) |
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